村上開新堂

開新堂の歴史

  • プロローグ
  • エピソード1
  • エピソード2
  • エピソード3
  • エピソード4
  • 二郎の作品
  • エピソード5
  • エピソード6
  • エピソード7
  • To The Future
  • Appendix

エピソード3


左:一政が書きためた手製の辞書と一政がレシピーを翻訳した「Pâtisserie pratique」(出版年不明、1913年版の改訂版、ル・コルドンブルー刊)
右:日英博覧会で金杯を受賞した「城」

光保の後をついだ村上一政(光保の長男 1884〜1954)は、村上開新堂の二代目として洋菓子製造を行う傍ら、洋菓子研究に精力を注ぎました。

学者肌であった一政は、フランス語の製菓・料理用語をひとつひとつ翻訳した手製の辞書を作り、その辞書をもとに、多くの原本のレシピー翻訳を手がけました。

早くに弟の村上二郎に三代目を譲りましたが、店主を退いた後もレシピー翻訳を続け、二郎の味の世界を広げることに大きく貢献をしました。

また一政は、1907(明治40)年の東京勧業博覧会で一等金杯(洋風生菓子各種)、さらには1910(明治43)年のロンドンにおける日英博覧会に、パスティヤージュ(砂糖工芸細工)の“城”を出品して金牌を受けるなど、洋菓子の村上開新堂の名前を不動のものにすることにも大きく貢献いたしました。

*1日本洋菓子史 P746〜748

購入をご希望の方へ