村上開新堂のクラフトマンシップ
CRAFTMANSHIP
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「開新堂の味」
へのこだわり
- 開新堂の香り
- 詰め合わせの生菓子の蓋を開けた時に、ふわっと漂うヴァニラの香り。開新堂らしさが表れる瞬間です。
このヴァニラは、ヴァニラビーンズを刻んでアルコールに浸け、長年寝かせたもの。人工甘味料や添加物を一切使用せず、何年も熟成させた自家製ヴァニラによるものです。
名札がついた保管箱
焼き上がったクッキーを保管しておく缶には、焼いた職人の名札がついていて、いつもと違う形や大きさ、焼き色が確認された時には、すぐに担当者と製菓部長で確認をして、調整を行います。長年召し上がっているお客様が、もっとも敏感に変化に気がつかれるため、缶に詰めるスタッフ一人一人も、クッキーの状態を確認します。
- 味見をする
- 開新堂の中では、頻繁に味見が行われています。昔からのレシピで作る生菓子は、定期的にそれぞれに携わった職人が、商品として出来上がった形で味見をします。少しの焼き加減やクリームの量の違いなどで、本来の味から離れてしまっていることがあるからです。また従来の作り方に少し工夫を加えたり、開新堂レストラン、山本道子の店の新しい商品開発などの際も、製菓部長、料理長とともに五代目山本道子が味見をして、開新堂らしい味に練り上げていきます。
- 味を守るということ
- 「味を守る」ということは、単に同じものを作り続けていくことではありません。ただ作り続けているだけなら、本来の味からかけ離れたものになってしまうことがあります。昔ながらの商品以外のお菓子を作ってみたり、新しい材料や技術を取り入れて作ってみたりすることを通して、本当の「開新堂の味」はどこにあるのかを認識していく、その繰り返しによってのみ、「味を守る」ことが出来ると考えています。五代目が、ドーカンと山本道子の店を開いた意味が、ここにもあります。